デイブレイクで働いてる人ってどんな人? 社員インタビューvol.3 代表取締役 矢口隼平

矢口隼平

こんにちは、嵯峨山です。
『デイブレイクで働いてる人ってどんな人? 社内の人インタビュー』、三人目に登場するのは、株式会社デイブレイクの社長、矢口隼平です。

しえすたろう編集部がある株式会社デイブレイクを作ったのは一体どんな人なのか?
どんなきっかけで、どんな気持ちで作られ、これからどうなっていくのか……!
過去と未来がドラマチックに交差し、様々な感情がほとばしる劇的なインタビュー!

……になるかと思いきや、社長の人柄が出たゆるくて和やかなものになりました。デイブレイクってこういう人がやっています。

人物紹介

インタビューされる人:矢口 隼平 (やぐち じゅんぺい)

・入社年月:2010年10月(設立)
・役職:株式会社デイブレイク代表取締役
・出身地:埼玉県
・好きな食べ物:ピーマンの肉詰め
・モットー:謙虚に生きる

インタビューする人:なかじま(と少し嵯峨山)

働くことを遊びだと思ってやってた

――今回しえすたろうをリリースしたんですが、どうでしょうか。仕上がりとして。

今までそんなに会社として情報発信してこなかったので、なんか良かったと思ってます。というより発信する情報すらあんまりなかったから(笑い)
メンバーも増えてきて、仕事も色々とできるようになってきたと思うので、会社のブランディングに繋げられればね。

――これから長く続けるのが大事ですよね。

続けるの結構大変だと思うけど、頑張ります。頑張りましょう。お願いします(笑い)

――はい(笑い)
で、しえすたろうは「働くを遊ぶ」というのがコンセプトなので、この「遊ぶ」の部分をまず聞きたいと思いまして……帰ってからと休みの日はどういったことをされてますか。

あんまり趣味がなくて、それこそ、働くことを遊びだと思ってやってたよね。
最近は奥さんと子供がいるので、平日は家帰って、奥さんの話を聞きつつ、ご飯食べてお風呂入って寝て、休日は、子どもと公園に行って、お散歩して。だからサーフィンしたり、山登ったり、そういうのはできてないけど。

――じゃあ今は本当に仕事が楽しいというか。

はい(笑い)

楽しく働きたかったみたいなのが根底にあります

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――そんなお仕事なんですが、今普段はどういった仕事をされているんでしょうか?

普段は色々やるようにはしてるんですけど。というのも、うちの会社のメンバーは割と専門性を持ってやってるタイプなので、その守備範囲以外をやれるようにと思って。
クッキーの生地を作って、みんなが型を抜いていって、そのまわりの縁の残ったところ、まとめてならしたらまだ結構あるから、また型抜いて、そうして残った端っこの部分をまた……みたいな仕事のイメージかな、と思ってやってますね……大丈夫かなこの例え(笑い)

――ではそもそも、なぜ会社を作ろうと思ったんですか?

ちょっともう忘れちゃった部分もあるんですけど、楽しく働きたかったみたいなのが根底にありますかね。
それまで勤めてた会社の仕事もつまんなかったわけじゃないんですけど、チャレンジできなかったみたいなのがあって。何年も同じ仕事続けてて、次のステップいきたいな、色んなことしたいなと思ってもできなくてもやもやしてて。転職とか考えたんですけど、会社始めるという選択肢もあったので、それを選んだっていう感じです。

――でも結構、勇気がいりますよね。

まあそう……何もわかってなかったからできたっていうところも大きいかなと思うけど(笑い)
あとは、一緒にやろうっていってくれてた人、背中を押してくれるメンバーがいたので、まあやろうかな、みたいな。

――なるほど。そうやって会社を作って丸五年経って、六期目に入ったということなんですが、今の状況をどういう風に思いますか?

うーん、まだまだかなって言う感じはあります。
この五年は、やれることをやっただけの五年だったような気がします。

――土台作りというか。

自分ができることとか、自分の想像の範囲内だけで事業を進めてきたんですよ。そのおかげで基礎的な部分はできたと思うんですけど。
また次の五年とかは、僕自身だけでなく、働いてくれてる人それぞれの思い描くところに近づけるような……今までは既存の事業の中でやってただけだから、もっとクリエイティブな仕事をしていけるようにしたいな、っていう感じです。

――じゃあ将来、自分自身としても、会社としても、こうなっていたいっていうビジョンってありますか?

楽しく働く……仕事が楽しい会社がいいなと思ってて。
でも楽しいって概念、人それぞれで違うじゃないですか。楽して稼ぎたいみたいなこともそうだと思うし、なんかすげー死ぬほど働いて充実感を得たい人もいるし……
でも、今まで既存の事業の中で売上とか利益とか人数とか、目に見えるところを追ってきてたんですけど、それだけじゃない、価値観をつくりだせるような会社がいいなと思ってます。システムつくるだけじゃない、デザインするだけじゃない、いろんなことができる会社がいいな、って……
飽きちゃうじゃん。飽きちゃうでしょみんな。僕も飽きちゃうから(笑い)

――新しいことをどんどんという感じなんですかね?

そうですね、人もある程度増えたし、それぞれみんなできる感じになってきてるし、あとはなんかやる、感じなのかな。お金集めてとか、リソースを準備して、なんかやる、ってステージにようやく。

右向け右つってんのに誰も右向かないみたいな会社のほうが楽しそう

――いろんな人のビジョンをまとめるのに気にしてることとかあるんですか?

うちの会社変な人っていうか、一風変わった人が多いじゃないですか。だからまとめるのはあきらめました(笑い)
創業当時からあきらめてた感じだな。でもなにか交わるところはあると思うし、そういうのを推進力とか、原動力に変えていけるような会社がいいよね。

――みんなでこう、各々オールを持ってて、それでこいでいくみたいなイメージですか。一つのオールじゃなく……

そうそう、結局やりたいことって人それぞれ違うから。
確かに、右向け右でみんな右に向いて進める会社の方が、絶対的に業績とか上げやすい気がするんですよ。でも僕の理想としては、右向け右つってんのに誰も右向かないみたいな会社のほうが楽しそうだな、みたいな(笑い)
楽しく働く、みたいなところに通じるんですけど、その可能性にかけたい。それぞれどっか向いてるけど、誰かが本当に成し遂げたい野望があれば、会社というインフラを提供できるよ、みたいな。そういう枠組みであれたらいいなあっていう風に思ってる。

結構言われたことはできるようになってきたから……本当、数年前に受託でホームページ制作みたいなの始めた時、何にもできなかったからね、こわいぐらい(笑い)

――何にも……

ぶっちゃけ最初は、未経験で自分でちょっと勉強しましたみたいな人をハローワークでとって、本当にゼロからで、これは果てしないなって思ってたけど、今はこれからまだのびていくなっていう感じにできてるから、野望も叶うんじゃないかと思ってるんですけどね。叶えばいいな、叶えたいなって思ってます。

向いてないことを向いてないって言える会社がいい

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――ちょっと私(中島)の話になっちゃうんですけど……
就活してる時にベンチャー企業も興味があってちょこちょこ見てたんですけど、割と社長が熱いことが多くて、俺達が世界を!みたいな感じに私はある意味引いちゃったんですけど、そういう中で、デイブレイクは社長も熱いタイプではなくて、そこは面白いところで、いいところでもあって……かと言ってやる気が無いわけでもなく、その感じが不思議というか。

僕、新卒で入った会社がゴリゴリだったのよ。IT系ベンチャーで、みんなやる気があって。働いてみると熱いけどいい人が多くて、続けてたんだけど……なんか恥ずかしくて。闘志むき出し感みたいなのとか、夢熱く語るみたいなのはちょっとまだ苦手で(笑い)

でも、熱い部分っていうのは、そういう表現じゃないところでもあると思ってて。口で熱いこと言っててもちゃんと仕事できなきゃダメだし。
それよりは、力入ってないようだけどしっかりした仕事ができる人たちが集まってる会社がいいなって思って。
昔オフィスがあった近くの会社がすげえブラックでさ。終電間近で終礼のでっかい声が聞こえてくるんだよ……ああいうのは幸せじゃないな、と思って。

――それは生活の100%が仕事ですもんね。

仕事早く終わって、合コン行くとか、彼女とデートするとか、彼氏と買い物行くとか、そういう社会性みたいなのも仕事にはすごい大事だと思っていて。あと心と体のバランスみたいなところと。
長く続けたいじゃん、会社って。まあ短期的には業績上がりにくいのかもしれないけど、仕事とプライベートを両立できるような会社がいいなと思って。程よく働いて、程よく遊んでくださいっていう会社です。
一生懸命とか大事な気はするけど、一生懸命やってもどうにもなんないこととかもあるしね。向いてないこととかもあんまりおもしろくないし。向いてないことを向いてないって言える会社がいいね。

――いいですね。

俺向いてないわ、もっと違うことだったらもっといけるはずなんですよ、っていう。今までそういう部分をフォローできなくて辞めていっちゃった人とかをみて、会社側がポジションを作ってあげないとって痛感したね。
でも、やってみて向いてないって思ったから違うことを始める、みたいなのは動機付けとしては大切だよね。僕も昔営業やってたんだけど、自分は営業で人の役に立つことはあんまりできないなと思ってエンジニアになったから。なんか働くことに豊かさを求められなくて、これは長く続かないなって思って。だから楽しく働きたい、っていう。

相互に緊張感のある関係性が憧れ

――他にはビジョンみたいなものはありますか?

そうね、みんないろんな人生があるから、うちの会社じゃなくても通用する人材がいいなと。その上で、うちと他の会社を天秤にかけて、うちのほうがまだ楽しそうだと思ってもらえるような、相互に緊張感のある関係性が憧れです。

――憧れ。

いや、グーグルに声かけられてるんですけど~みたいな(笑い)
うちで育った人たちが、名だたる会社に転職してったとか、自分で事業起こしてなんかやってる、とかいいよね。ハクもつくし(笑い)
僕自身そう思って会社作っちゃったから、みんなにもそうあってほしいなとは思うけどね。

――それは理想的な関係だと思うんですけど、天秤かけてギリギリくらいの感じにしてかないと、ダメですよね。

天秤にかけられても魅力的にうつるような。ブランディングは本当に大事だと思う。日進月歩、努力をしていって、三年後にはもっといい感じになってるかもって踏みとどまってもらえるような成長の仕方が大事だなって。
実際本当にみんな結構声かけられててさ、ドキドキするよね(笑い) でもそういう時代だしね。

――どんどん会社を、乗り換えて行くというか。

エンジニアとかデザイナーとか技術系の人とかはそういう感じだから、残ってもらえる状況を作るのは会社にとってやんなきゃいけないことで。でも若手有望株を輩出してるみたいな会社っていいと思うから。

――でも、ただただ出してるだけだと、離職率がみたいな感じになっちゃう(笑い)

広島カープみたいな……みんな移籍してっちゃってペナントレースボロ負けするみたいなね(笑い)

――バランスが難しいですね。

バランスが難しい本当に。そこは意識してやんないと。
魅力的な会社、いい会社っていう定義は人それぞれ違うから、どう作っていけばいいのかなって思ってたんだけど、もうみんなに聞きながら反映させていく形が一番いいのかなと思ってる。いい会社像っていうのに、ぼくにもこれが正解だっていうイメージがなくって。
今のうちが理想的かって言われたらまだまだかなって思うけど……逆にどういう会社がいいと思う?中島さん、自分でやるとしたらどういう会社にする?

――逆に質問が……うーん、割と家みたいな感じっていうか、アットホームで、デスクとかもデコれるみたいな(笑い)
自分の空間がありつつも共同スペースがあって、それがいい感じに一体化してるみたいなのが……いいんですかね?(笑い)

嵯峨山くんにも、参考にさ。

――(嵯峨山) 会社っていう形態だから、みんな納得しないと進めらんないとかもあるけど、そこが結構難しいところなんだなーとは感じてます。

そう、ジレンマにはなるんだよ。おれも勘違いしてた時はあった。自分で始めたら好きなようにできると思ってた。でもむしろ実は一番そうでもなかったっていう(笑い)

――みんなのバランスをとらないといけないですもんね。

社長の好きなようにやるタイプの会社もあるんだろうけどね。でもそもそも、好きなようにってこだわりが僕に特に無い(笑い) 新聞くばりが仕事ですって言われたら何十年新聞配達できるタイプだから(笑い)